はじめに
確率過程のフィルトレーションと捉えて、中心極限定理と標準正規分布(1/√(2π))(e^(-(1/2)x^2))とブラウン運動を土台に、オイラーの公式e^(iθ)をサイコシンセシスの数理モデルとして用いる。数理モデルを直観の補助線にしつつ、人間性心理学を考察する。
定義
上位無意識(愛・超越)をsinθ、下位無意識(死への衝動)をcosθ、両者の統合で中位無意識を含めたセルフをe^(iθ)=cosθ+isinθと定義し、スピリチュアルな涙のパラメータθ∈[0,π]と嬉しさの関数e^(iθ)とする。
考察
θ:π→0と向かう(インテグラル・ネガティビティ)とき、e^(iθ)の確率過程は1(嬉しさ)に収束して、インクルーシブ・ポジティビティなスピリチュアリティとなる。更に確率過程の期待値や集合無意識を考えると、∫(cosθ+isinθ)dθ=sinθ-icosθ+Cとなる。スピリチュアリティから愛を得て、涙を大切に嬉しさに向かう、幸せが大切であると考えられる。
逆に、自己中心的に涙を拒みパラメータθを腐敗させてisinθを減衰させると、ベクトルは実軸に偏り、自己愛の肥大として現れ得る。極端にはθ:0→πによって-1側へと収束して、θの免疫的腐敗と苦しさから、トランスパーソナルセルフとの繋がりが失われ、アイデンティティの拡散(病理)として表出し得る。
結論
∴自己中心性は脱して、涙と嬉しさのスピリチュアルθが、幸せに成長する、SQが大切であると考える。
参考文献
自分をこえていく心理学[2007.4.10]
ポジティブ心理学再考[2012.10.10]